平成29年度当初予算を可決しました!!
佐賀市議会2月定例会が2月28日から3月23日まで開かれました。平成28年度補正予算と平成29年度当初予算が審議され可決されました。平成29年度当初予算は総額941億円となりました。平成28年度当初予算と比較して7億円(0.7%)の減です。このうち歳入では緩やかな景気回復によって市税の収入が若干増となりました。歳出では扶助費が26.8パーセントの252億4400万円となり、前年度に比べ約10億円の増となり、福祉や教育関連への予算が大きなウエイトを占めています。また、投資的経費は、本庁舎の増築事業、藻類産業拠点地の整備事業及び小・中学校校舎の耐震・大規模改造事業等の大規模事業が集中していることから、約121億円を計上しています。
歳出の主なものは以下の通りです。
子育て・教育環境の充実
「ようやくここまで…子供の医療費」
子供の医療費助成事業:6億5470万円
…これまでは0歳から未就学児童までだった医療助成が小学生の医療費助成まで拡充し、通院費と調剤費を3回目以降無料にする費用
中心市街地の活性化
「駅周辺に街なかに!!賑わいを取り戻せ!!」
①佐賀駅周辺整備構想事業:1650万円
…県都の玄関口である佐賀駅周辺の整備計画策定費用。
②中央大通り再生計画推進事業:650万円
…中央大通りの賑わいを創出し、市のシンボルロードにふさわしい歩きたくなるような通りにするため「中央大通り再生計画」の具体化に向けた実施プログラムの検討・検証を行う費用
産業の活性化
「農家の担い手の育成を!!」
トレーニングファーム整備推進事業:6097万円
…農家の担い手不足対策の為、研修から就農までをサポートする「トレーニングファーム推進協議会」に対しトレーニングファーム整備運営の経費の補助
佐賀の誇り発信
「世界遺産!!三重津海軍所」
①ガイダンス整備:395万円
…三重津海軍所のガイダンス施設の整備に向けた基本計画策定費用
②駐車場整備事業:3億5737万円
…三重津海軍所跡の地下機構を保護強化するため駐車場を史跡指定地外へ整備する費用
バイオマス産業の推進
「バイオマス先進都市!!藻類産業の街へ」
藻類産業拠点地整備事業:11億8869万円
…清掃工場で回収した二酸化炭素を農作物の栽培、藻類の培養等に利活用するシステムの構築を進めており企業誘致のため清掃工場北側に藻類産業拠点地を整備する費用
安全・安心のまちづくり
「水に浸からない佐賀市を!!」
浸水軽減対策事業:8億2820万円
…平野部の浸水被害軽減のため雨水幹線・雨水ポンプ場の整備(雨水幹線:新村愛敬・尼寺・平松厘外)(雨水ポンプ:厘外)(お濠貯留施設整備)
この3年半の軌跡 ~私の一般質問~
この3年半、宮﨑たけしは議会ごとに、毎回一般質問の登壇をしてきました。質問の内容は多岐にわたり、住民の皆さんから取り上げてほしいといった内容も沢山あります。新聞に取り上げられた質問もありました。
- 「2013年12月議会 まちづくり・中心市街地について」
「2014.3カラス対策・外来魚を用いた観光施策・こども議会について」 - 2013年12月と2014年3月は前回の走れたけしに掲載しています!!
- 「2014年6月 公園利用について」
- 佐賀市の様々な公園について管理や住民の要望を質問しました。公園と一口に言っても都市公園・児童遊園と様々な目的別での区分がされています。
- 「2014年9月 栄の国祭りの反省・街中浸水の対策について」
- 雨天で中止になった栄の国祭りの連絡体制やこの年は雨によって街中が広く浸水しましたので、街中の浸水状況と対策について質問しました。
- 「2014年12月 行きたい県ナンバーワン佐賀。本市の観光施策・市営バスの現状と観光事業復活について」
- 実はとあるネットサイトで行きたい県日本一に輝いた佐賀県。そこで佐賀市の観光の姿勢について、また市営バスの貸し切りバス・観光バス事業の復活について質問しました。
- 「2015年3月 佐賀市健康運動センターについて」
- 高木瀬にある佐賀市健康運動センターが10周年を迎えるにあたって利用者からの視点で質問しました。
- 「2015年6月 不妊治療対策・中心街の水生昆虫保護について」
- 同年代の不妊に悩んでいる方からお話を聞き質問をしました。水生昆虫は蛍のことで多布施川から西大島一帯の蛍の保全についても質問しました。
- 「2015年8月 栄の国祭りの反省・駅前再開発・佐賀市立図書館の利用状況について」
- 駅前再開発の進捗状況について、なかなか前進していない様子でしたので、これについて質問しました。市立図書館は利用者の方々から沢山の改善点のアドバイスをもとに質問しました。
- 「2015年12月 街なかアプリさがたまGO・佐賀市バス祭りについて」
- スマホのポケモンが流行りましたが、実はそれに先駆けて佐賀市も街なか活性化を謳ったコンテンツ事業をしていました。また、毎年行われているバス祭りとバスセンターについて質問しました。
- 「2016年3月 食育教育・子どもの貧困対策~こども食堂について」
- 子供の貧困は日本でも大きな問題であり、佐賀市にとっても看過できる問題ではありません。そこで、私自身、まずは食事からという想いで、佐賀県の先進地事例、唐津市でのこども食堂の取材をもとに質問しました。現在、唐人町にあるTOJIN茶屋がこれを受けてこども食堂を運営してくれています。
- 「2016年6月 バルーン期間中の中心市街地・消防団の状況について」
- 消防団の現役団員でもありますので、団の運営、そして弊害にもなってきている消防団員の定年制の見直しについて質問しました。また、熱気球世界選手権中の中心市街地の活性化について質問しました。
- 「2016年8月 栄の国祭りの反省・市営バス80周年事業・駅前再開発について」
- この質問の1年前から駅前再開発について進んでおらず、市当局はどのようなつもりなのかを尋ねました。前日に報道機関が駅前再開発断念を報道したこともあり、何かと記憶に深い一般質問になりました。市長は正式に駅前再開発断念を議会で答弁されました。また市営バスについては80周年の事業とともに、現状の乗り継ぎ案内の指摘等を行い、これも新聞紙上に載りました。
- 「2016年11月 学校給食の現状・ユニバーサルデザインに対する考え方について」
- 天候不順により野菜の高騰を受けて他市では給食の中止も検討されました。佐賀市は大丈夫なのか、対策について質問しました。また、ユニバーサルデザインについては住民の方から是非やって欲しいとの要望があり、本市の施設についての考え方について質問しました。
今議会からICT導入!!
佐賀市議会はペーパレス化と機能性を高めるため昨年10月よりタブレットを導入し、今議会からタブレット(iPad)を用いた委員会での議論を開始しました。データの保存も非常に便利であり、厚さ10㎝以上の当初予算書がタブレット(iPad)一つで対応できるため、今後ますますのICT推進が期待されます。
前代未聞!!!議会軽視も甚だしい!!
新聞にも載っておりますが、平成29年度当初予算について、執行部は福祉の充実として「街なか元気アップ事業」1268万円を計上していました。内容は、高齢者の介護予防推進と自立した生活の支援のため中心市街地の商業施設内にて介護予防教室と買い物支援の実施を行うというものでした。委員会にて、考え方は理解できるものでしたが、やり方についての議論で答弁が二転三転していることから、再度説明を求めました。その際、まだ審議中の予算にもかかわらず、皆さんも見られたかもしれませんが、回覧版で市民に周知を図ったことが明るみになりました。これは予算案件の決議も待たずに執行をしているということで、重大な瑕疵があり、議会としても予算修正や決議などいろいろと案じられましたが、市長が23日議決前に謝罪をされたことで巻く引きとなりました。何のための議会審議なのか、議会軽視も甚だしいという、本当に前代未聞のことが起きました。今後は二度とこんなことが起きないように執行部には今一度気を引き締めて頂きたいものです。
2月定例会一般質問
今回の一般質問では、「示威行為について・害鳥対策について(中心街のカラス・サギ等)」を質問しました。
皆さんも記憶に新しいかと思いますが、今年の2月18日にどんどんどんの森で大きな集会とデモがあり、私自身にも苦情がたくさん寄せられました。当日の市内の中心部は、交通がマヒし市民生活に大きく影響が及ぼされました。デモは確かに憲法に保障されていますが、市民生活に大きく影響を及ぼすには一考せねばならないと思い、集会やデモの内容は別にして、また、デモ自体は警察の管轄でありますが、市当局は把握していたのか?周知したのか?公共交通機関の影響は?といった質問をしました。把握が出来ている部署とそうでないところもあり、横断的な情報の共有、そして警察に対しても情報を提供してもらうように要望をしました。
鳥害対策については、前回質問した中心街のカラスの被害対策の問題で、これも皆さんからも苦情があっており、私自身も直接被害にあったこともあって鳥害という括りで質問しました。内容としては、カラスの生息数、新聞で報じられている箱わなの現状、巣の撤去、市独自で学術機関と連携した調査の必要性、また新しい捕獲の方法、そして、他のサギ等の被害などを質問しました。なかなか有効な打開策が無いカラス問題ですが、ゴミ出しのルールを守る周知、そして、これから春にかけては地付きのハシブト・ハシボソカラスが巣を作り産卵期に入り狂暴になります。近づかないこと、巣を発見し危険な様ならすぐに市へ連絡を入れて欲しいとのことです。
我が母校 成章中学校で主権者教育授業
平成29年1月13日(金)成章中学校で3年生167名を対象に主権者教育授業が実施されました。
私も地元議員と若手議員ということで講師を務めてきました。目的は政治や選挙への関心を高め、理解を深めてもらうこと。社会や地域の課題等を捉え、自分の考えをつくり上げてもらうこと。政治には、多面的・多角的な見方、考え方があることを理解し、意思決定の過程を学んでもらうことでした。
授業は、議員と生徒の代表者によるシンポジウム形式で行われ、私たち議員からは、議員と議会の活動等を説明し、これを受けた形で生徒から議員や佐賀市に対する多くの質問が飛び交いました。
自身の活動や市民の方の意見を聞くことに対するやりがいを生徒達に伝える中で、「市民が生徒で市議会が生徒会と思って身近に感じてほしい」と伝え、生徒達は身近な生徒会の活動を議員の要望活動に照らし合わせて理解をしてくれているようでした。
我が母校、成章中学校の校歌の3番には「♬新日本にない励みて自治の旗高く掲げん」とあります。地元郷土の若者が真剣に政治について国について地方について考えてくれる社会こそ、しなやかであり弾力的な社会になると思います。
編集後記
水も温み春が訪れました。議会に入り4回目の春を迎えました。あっという間の4年でした。この間様々な惜別の別れと嬉しい出会いがありました。私事ですが、家族も1人増えました。
一昨年、議会内部も自民党会派が21人1派から3派に分かれました。
佐賀市には沢山の課題があり、常に「市民の声が反映される当たり前の議会。」これを目指して仲間・先輩と会派を組ませていただいています。
自分自身もこの4年間で議会のルール、政策など少しづつですが成長をしたと思う部分もあり、改めてお支え頂いている仲間や地元の皆様、諸先輩方に感謝、感謝です。
なかなか議会活動が忙しい事にかまけて、広報誌を出せずにおり、周囲や地域の諸先輩から「頑張りよっとは分かるばってん、広報誌ば出して自分の思いば伝えんば…」と叱咤激励を受けました。
まさしく、その通りであり、これからは、もっともっと意見を聞き、市民の声を大にして、そして自分の気持ちや考えも伝えていきたい…
これからも「若さと情熱で佐賀を元気に!!」を胸に頑張ってまいります。市政について何かお尋ねがございましたら、いつでもご連絡ください。